Sunday, May 8, 2011
読書:The Tipping Point
長いGWだったので、気になっていた'The Tipping Point'を読んだ。よく空港などの書店で売っているPaperBackでも買える本だが、2000年に発売以降、今でも全米ベスト20に毎週のっている超ミリオンセラーの本だ。そして、とても面白かった。
この本は、1990年ごろ、爆発的に売れ始めたHush Puppyという靴の話から始まる。
HushPuppyは1958年に設立された古い靴メーカーだったが、1990年までには売上が落ち続け、年に430,000足しか販売できないようになっていた。 残念ながら、最早、廃業の時だと、創業者は思っていた。
ところが、1994年に変化が現れた。 HushPuppyの靴は、古いパパ-ママショップの小さな小売店にしかおいていなかったのが、突然、売れ始めたのだ。 最初は、少しづつ。 ところが、直ぐに、有名なファッションデザイナーや雑誌の編集者からも直接、本社に問い合わせが入るようになった。 HushPuppy社の経営幹部は、一体何が起こっているのかさっぱり分からなかった。結局、1995年には1年で売上が4倍になった。 そして、何が起こったのか分からないまま、会社はファッション業界で、数々の賞を受賞しながら、再びファッションブランドへと復活することになったのである。
メーカー自身も何が起こっているのか分からないうちに、爆発的に商品が流行する。それは、完全に、口コミ(Word Of Mouth)のお蔭だったのだが、デザインも流通も何も変えていなのに、では、どうしてそんなことが起こったのか? 何が、口コミを起こすきっかけだったのか。そして、どれくらいの人が、どんなように振る舞うと、物や現象はTIPして(臨界点に達して)、突然、爆発的な広がりを見せるのか。 同じメッセージでも、情報の伝達ルートが違うと、途中でメッセージさえ消えてなくなってしまうことがある。 その違いは何か?
この本は、様々な事例を引用しながら、物事(商品や事象など)が社会的なブームとなるのか、その仕組みを分析している。
こういう仕組みを理解していると、TwitterやFacebookなどSNSが、もっと有効なマーケティングツールとして利用できるかも知れない。
★★★★:星4つ。 読んでとても面白い本だと思った。
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Tipping Point,
ハッシュ パピー
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