Wednesday, May 25, 2011

2号機、3号機の高濃度汚染水、移送を中断 ー タービン建屋に放置

5月23日 日経新聞が
「東京電力は23日、東京電力福島第1原子力発電所2、3号機から出る高濃度の放射性物質を含む汚染水の移送を月内にも中断するとの見通しを明らかにした。移送先の施設が数日で満杯になるため、当面はタービン建屋などに残す。汚染水を浄化して再利用する装置の稼働は当初予定よりも約半月遅れて6月中旬になる見通しで、海や地下水の汚染が懸念される。

高濃度汚染水はフランスのアレバ社の除染装置などで浄化し、冷却水として再び原子炉に戻す計画。しかし装置の建設は遅れており、取り除いた汚染物質の最終的な処理法も決着していない。

1~3号機の原子炉には毎日、計約670トンを注水している。蒸発量を引いた約530トンが高濃度汚染水として漏出、タービン建屋地下やトレンチにたまっているとみられる。1万トンの保管容量があるタンクも計画しているが、設置は7月の予定。汚染水対策は綱渡りの状態が続く。」と報道していた。

そして本日、とうとう、移送を中止したことを発表した。 従って、高濃度汚染水はタービン建屋やトレンチ保管することとした、と表現されているが、これは、「タービン建屋やトレンチ**放置**することとした」が正しいだろう。

海洋に汚染が拡散することが強く懸念される。

海洋に流れ出た場合、日本は災害被災国から、原子力汚染加害国に立場が変わってしまう。

海洋の汚染については
4月4日~9日に、意図的に低濃度とされる汚染水を海洋に放出して、近隣諸国から大ヒンシュクをかったところだが、その後、4月11日には、3号機ピッチから汚染水が流出されていることがみつかった。 東電の発表も、それをそのまま垂れ流すマスコミも、ことさらに累積した影響を報じないが、今度は、本当に危ないのではないか?

タービン建屋は、そもそも貯水する為に作られている建屋ではないし、汚染水が漏れ出さない保証はどこにもない。というか、漏れ出さないと考える方が不思議だ。

4月11日の汚染水流出事故以降、海洋で放射能物質が拡散されるのを防ぐ対策がとられているはずだが、それが、一向に報道されない。

本当に日本近海の海が汚染されてしまえば、それは被災した東日本の漁業の復興にも大きな痛手となる。

事は重大だ。

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