Monday, June 6, 2011

災害救助と政治家

アメリカには、FEMA(Federal Emergency Management Agency)という、各州などで対応しきれない災害に対応する為の機関がある。
2005年のハリケーン・カトリーナの対応で、全く機能していない、と集中的な非難を浴びた組織だ。


そのトップであったMichael Brown 氏が、ちょうど本を出版し、その中で吠えている。

曰く、ミシシッピー州をハリケーン・カトリーナが襲い未曽有の災害を引き起こした時に、
当時のブッシュ大統領(共和党)の腹心、Karl Rove 氏が、民主党支持の同州を何とか共和党支持にしようと思って、いちいち電話で細かい指示を与えてきた、というのだ。

「ここの地区をどうして優先しないんだ」「この地区のこの人がこういうものを必要だと言っている」とFEMAのスタッフに直接電話してきて、影響力を行使しようとしていた。 それは、全体の復旧作業にとって、全く関係のないことだった、


“And if you had a favorite parish, or you had somebody you were trying to help, Karl was stepping in and he was making phone calls back to my staff saying, ‘Why aren’t we doing something over here?’ or 'Let’s go do this over here,’ or ‘This person in this parish needs this.’ Totally irrespective of what the overall game plan was to respond to this disaster.”
=ABC NEWS
http://blogs.abcnews.com/thenote/2011/06/michael-brown-karl-rove-micromanaged-katrina-response.html

というのだ。

こういう事は、洋の東西を問わない。 アメリカの良いところは、こういう事をすると、後日、実名で非難されることだ。 Brown氏も、一連の証拠をとっている、と言っている。

東日本大震災でも、そういう政治家がいて、現場の作業を邪魔するような事があったら、ぜひ、実名で告発してもらいたい。

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