もう約1年前になる、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから無事、サンプルを持ち帰って帰還したのは。
イトカワは、地球軌道と火星軌道を横断する直径330mの小惑星。 7年もの歳月をかけて、2回着陸。 うち1回で、表面の物質を採取して帰還してきたわけだ。
映画化もされていて人気の高いこの「はやぶさ」の後継プロジェクト「はやぶさ2」の予算化が難航しているらしい。
2012年度70億円の要求に対して30億円の予算しかつかなかったらしい。
「はやぶさ2」計画の実現には、「探査機の設計・製作費が約160億円、H2Aロケットの打ち上げ費用が約100億円。その後7年間の予定の運用費などが約30億~40億円で、トータルでは約300億円が必要」とJAXA(宇宙航空研究開発機構)プロジェクトマネージャーの吉川真准教授は説明する。現在は計60億3000万円しか確保できておらず、かなり苦しい。(週刊プレ )
米国では、再び人類を月面に送る計画を中止したが、オバマ大統領はそれよりもアグレッシブな火星探査を推進しようとしている。 2010年にケネディー宇宙センターでの講演。
"By 2025, we expect new spacecraft designed for long journeys to allow us to begin the first-ever crewed missions beyond the Moon into deep space. So we'll start - we'll start by sending astronauts to an asteroid for the first time in history."
"By the mid-2030s, I believe we can send humans to orbit Mars and return them safely to Earth. And a landing on Mars will follow. And I expect to be around to see it."
こう言いつつ、2013年度予算は、2012年のUSD 1.5BからUSD 1.2Bに削減するプランを提出したところだから、科学技術の予算化は紆余曲折がつきもの、という事か。
(いや、それでも削減したといっても、すごい予算規模だ。)
しかし、こういう’科学’に、苦しい財政事情の中でどれだけ予算をつけられるかは、割と国のトップの説明の仕方にかかっているように思う。
日本では、首相が科学技術にコミットするなんて期待でいないな~。
小惑星と聞くと、月や火星よりもずっと地味に聞こえるけど、いや実は、もっと利用価値があるのは、小惑星なんだ、ということをこの科学SF漫画は教えてくれている。ためになるな~。 発行は2010年とハヤブサの帰還前なんだけど、ちゃんとハヤブサの事も触れてあるよ。
ハヤブサ2は、2014年の打ち上げ予定。 ぜひ、実現してほしいな。
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