Friday, April 15, 2011

リーダーシップとは:山本 五十六



山本五十六という人を知っているでしょうか? もう、知らない人の方が多いかもしれませんね。
この本は、以前、週刊文春で「阿川寛之と阿川佐和子の親子対談」があって、その内容が面白かったので読んでみたのですが、
非常に面白かったです。

山本五十六(いそろく、と読む)は、太平洋戦争の時、海軍大将で連合艦隊の司令長官だった人です。
この人の人生で、有名なのは、
*海軍省の次官として、日米開戦に反対していたこと
(どうしても、と言われれば、最初1年は暴れてみせるが、その後は、確証がもてないと言っていた事は有名)
*連合艦隊司令長官として真珠湾攻撃を成功させたこと

いわば、前半は経営企画室 室長として、大臣(役員相当)を補佐して、主張を展開し、海軍にこの人あり、という声望を獲得し、後半は、事業部長として、並みいる反対論を押し切り、次々と新機軸を打ち出して成功していく訳です。
(戦艦という今までの、主力製品から、航空機という新しい製品に切り替えていくわけです。)

結果を知っている今では、どちらも正しい主張だったと分かる訳ですが、当時は、反対する人、彼の主張が信じられない人が沢山いたわけで、理解者と反対者に、それぞれどう対応していたのか、等、この本はその当時の時代の雰囲気を、とても詳しく伝えてくれます。

勿論、失敗も沢山しているわけで(例えば、ミッドウェー海戦などで連合艦隊の主力空母を壊滅させている)すが、今、日本全体が新機軸を生み出す事が求められている中で、当時のリーダーシップが、どういうものであったのかを読んでみるのは、とても面白く参考になるものでした。

ということで、お勧め度
星4つ☆☆☆☆です。

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