前回のUPに引き続きロボットねたを。
NPO法人国際レスキューシステム研究機構(IRS)は4月24日、記者会見を開き、東日本大震災におけるIRSの活動報告と、福島第一原発の事故対応への投入を目標として改造したレスキューロボット・システムの発表を行なった。
と報道されている。
日本は原子力発電のシステムを官民挙げて他国に売り込もうとしいた。 ところが、本当の非常事態が起こった時に、日本だけの技術では実は問題を解決できない、という事が福島原発の事故で世界中に配信されてしまった。
今回IRSがリポートしているような可能性のあるロボットが沢山ある。 ぜひ、問題解決に役立ててもらいたいと思う。
Monday, April 25, 2011
Friday, April 22, 2011
周辺技術: 原子力発電と旧日本軍は似ている
あまりにも阿川弘之の「山本五十六」が面白かったので、引き続き同著「米内光政」を読んだ。
こちらは、面白いというよりも、色々と考えさせられる事が書いてあった。
その一つに、日本軍(陸軍、海軍とも)は「ブルドーザー」を持たなかった、と書いてある。研究はすることになっていたが、結局、生産できなかった、と。
一方、米軍は持っていて、占領したガダルカナルなどに、一夜にして本格的航空基地を建設してしまう。 (この基地が、劣勢だった米軍の本格的は反抗開始の重要拠点になるのは、ご承知の通りだが。)
映画「硫黄島からの手紙」では、硫黄島での日本軍の描写が、ストーリーテラーの重要な役柄である西郷一等兵(二宮和也)の妻、花子(裕木奈江)への手紙、「花子、俺は毎日、毎日、土を掘っている。」というセリフで始まるが、人の手とスコップで陣地構築をするでは、結局、加速する米軍の本土進攻に間に合わない、という事になる。
軍隊は戦闘集団なので、航空機や艦隊の艦船は開発するが、目的を達成する為の周辺技術には、殆ど開発しない、興味もない、ということになる。
今回の福島原発でも、結局、万が一の故障時の対応に必要な運用技術(無人操作ロボットや放射線中和技術)は自国では対応できず、結局、米国やフランスに頼らざるを得なかった、ということで、技術集積の浅さが露呈してしまった。 今回のような深刻度の高い原子力事故は初めてではない。 1999年にも、JCOの臨界事故で、正に放射能汚染濃度の高いエリアで、人が危険を冒して作業をする、という事態が発生した。 この経験から、一度は高放射能エリアでも稼働できるロボットの開発が進められようとしたが、結局、絶対安全の原子力発電に必要ない、ということで開発中止となってしまった。
日本の技術開発は、それぞれウニみたいで、針みたいに突出しているものもあるが、全体を見据えて、ボールのように丸く総合的に開発されていかない、という指摘がある。
・旧日本軍であれば、「戦闘」にではなく、「戦争」に勝つ為に必要な総合技術であり、
・原子力発電であれば、効率的で安全な「原子力施設内の設計」だけではなく、万一を想定した「危機管理」の為の技術開発
が必要だった、ということだろうか。 何れにしても、なかなか日本という国は変わらないものである。
こちらは、面白いというよりも、色々と考えさせられる事が書いてあった。
その一つに、日本軍(陸軍、海軍とも)は「ブルドーザー」を持たなかった、と書いてある。研究はすることになっていたが、結局、生産できなかった、と。
一方、米軍は持っていて、占領したガダルカナルなどに、一夜にして本格的航空基地を建設してしまう。 (この基地が、劣勢だった米軍の本格的は反抗開始の重要拠点になるのは、ご承知の通りだが。)
映画「硫黄島からの手紙」では、硫黄島での日本軍の描写が、ストーリーテラーの重要な役柄である西郷一等兵(二宮和也)の妻、花子(裕木奈江)への手紙、「花子、俺は毎日、毎日、土を掘っている。」というセリフで始まるが、人の手とスコップで陣地構築をするでは、結局、加速する米軍の本土進攻に間に合わない、という事になる。
軍隊は戦闘集団なので、航空機や艦隊の艦船は開発するが、目的を達成する為の周辺技術には、殆ど開発しない、興味もない、ということになる。
今回の福島原発でも、結局、万が一の故障時の対応に必要な運用技術(無人操作ロボットや放射線中和技術)は自国では対応できず、結局、米国やフランスに頼らざるを得なかった、ということで、技術集積の浅さが露呈してしまった。 今回のような深刻度の高い原子力事故は初めてではない。 1999年にも、JCOの臨界事故で、正に放射能汚染濃度の高いエリアで、人が危険を冒して作業をする、という事態が発生した。 この経験から、一度は高放射能エリアでも稼働できるロボットの開発が進められようとしたが、結局、絶対安全の原子力発電に必要ない、ということで開発中止となってしまった。
日本の技術開発は、それぞれウニみたいで、針みたいに突出しているものもあるが、全体を見据えて、ボールのように丸く総合的に開発されていかない、という指摘がある。
・旧日本軍であれば、「戦闘」にではなく、「戦争」に勝つ為に必要な総合技術であり、
・原子力発電であれば、効率的で安全な「原子力施設内の設計」だけではなく、万一を想定した「危機管理」の為の技術開発
が必要だった、ということだろうか。 何れにしても、なかなか日本という国は変わらないものである。
Friday, April 15, 2011
リーダーシップとは:山本 五十六
山本五十六という人を知っているでしょうか? もう、知らない人の方が多いかもしれませんね。
この本は、以前、週刊文春で「阿川寛之と阿川佐和子の親子対談」があって、その内容が面白かったので読んでみたのですが、
非常に面白かったです。
山本五十六(いそろく、と読む)は、太平洋戦争の時、海軍大将で連合艦隊の司令長官だった人です。
この人の人生で、有名なのは、
*海軍省の次官として、日米開戦に反対していたこと
(どうしても、と言われれば、最初1年は暴れてみせるが、その後は、確証がもてないと言っていた事は有名)
*連合艦隊司令長官として真珠湾攻撃を成功させたこと
いわば、前半は経営企画室 室長として、大臣(役員相当)を補佐して、主張を展開し、海軍にこの人あり、という声望を獲得し、後半は、事業部長として、並みいる反対論を押し切り、次々と新機軸を打ち出して成功していく訳です。
(戦艦という今までの、主力製品から、航空機という新しい製品に切り替えていくわけです。)
結果を知っている今では、どちらも正しい主張だったと分かる訳ですが、当時は、反対する人、彼の主張が信じられない人が沢山いたわけで、理解者と反対者に、それぞれどう対応していたのか、等、この本はその当時の時代の雰囲気を、とても詳しく伝えてくれます。
勿論、失敗も沢山しているわけで(例えば、ミッドウェー海戦などで連合艦隊の主力空母を壊滅させている)すが、今、日本全体が新機軸を生み出す事が求められている中で、当時のリーダーシップが、どういうものであったのかを読んでみるのは、とても面白く参考になるものでした。
ということで、お勧め度
星4つ☆☆☆☆です。
Wednesday, April 6, 2011
はじめまして
別のBlogを作っていましたが、今日から、こちらに引越しすることにしました。
日本語ですが、よろしくお願いします。
日本語ですが、よろしくお願いします。
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