Wednesday, April 10, 2013

スティーブ・ジョブズのプレゼン力

彼のプレゼンが上手だというのは有名で解説本も沢山でていて、真似している人も多いと思いますが、なかなか、あのレベルにいけない、という人が多いんじゃないでしょうか?
私が、スティーブ・ジョブズ氏の、最も素晴らしいプレゼンだと思ったのは、製品発表のプレゼンではありません。
1997年、アップル社に復帰したジョブズ氏がした、プレゼンです。 これが彼の中で、一番タフなプレゼンだったのはないでしょうか?

だって、聴衆は、「Apple社は、潰れてしまうんじゃないか」と思っている、アップル信者。
ジョブズ氏復活後の躍進を知っている現在から見ると想像も出来ないかもしれませんが、あの当時、誰もがアップルは終わった、潰れる、と思っていました。

理由は、Windows 95がGUIをサポートした事で、Apple(MacOS)の優位性が無くなったのと、Windows Officeの Excel, Word, PowerPointの3点セットがなかった事で、Appple端末は、綺麗に会社のPCから、瞬く間に消えていきました。
(ご存知のように、これをKiller Applicationと言いますが、この為に消えていった技術が、ワープロでした。 未だに、操作性は当時のワープロの方が上だと思いますが、あっという間に市場から消えました。 アップルも、こうなると誰もが信じていました。)

それでも、アップルとMAC OS の復活に期待するApple信者に、この日、ジョブズ氏は、Microsoftとの提携を受け入れてもらう為のプレゼンをしたのですから。 間違えば、Apppleは、ついにMicrosoftに負けたと思われて、見放されていたところでした。

そうなれば、本当に、会社は潰れていたでしょう。

そういう最大の危機にあった時にしたプレゼンですから、全体の構成が非常に良く出来ています。
荒削りのところもありますが、このプレゼンから、多くの事を学ぶことができると思います。

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